夫婦で同じ枕は無理?体格差があるときの寝具の分け方
ペアで買った同じ枕。自分には合っているけれど、相手は「高い」と言う。掛け布団を取り合って、朝には片方が寒い思いをしている。
寝具は体格と好みで必要なものが変わります。同じものを2つ買うのは、見た目は揃いますが、合う確率は下がります。この記事では、何を分けて何を共有できるかを整理します。
- 枕は必ず別にすべき理由
- 掛け布団を分けるという選択
- マットレスの硬さが合わないときの対処
- 振動やいびきへの対策
枕は必ず別にする
これは迷う必要がありません。必要な高さが体格で決まるからです。
首のカーブの深さ、肩幅、寝る姿勢。どれも人によって違います。身長が10cm違えば、必要な枕の高さも変わります。
測り方
壁に背中をつけて立ち、首の一番くぼんだところと壁のすき間を測ります。二人それぞれ測ってみてください。数センチ違うことがほとんどです。詳しくは首のラインで枕を選ぶ方法にまとめました。
| 体格 | 仰向けで必要な高さの目安 |
|---|---|
| 小柄・華奢 | 3〜5cm |
| 標準 | 4〜6cm |
| 体格がよい・肩幅がある | 6〜9cm |
掛け布団を分けるという選択
北欧では、ダブルベッドでもシングルの掛け布団を2枚使うのが一般的だそうです。日本ではまだ少数派ですが、理にかなった方法です。
分けると解決すること
- 取り合いがなくなる(朝に片方が寒い思いをしない)
- 暑がりと寒がりで、それぞれの厚さにできる
- 寝返りのたびに布団がめくれない
- 洗濯の頻度をそれぞれで決められる
見た目が気になる場合
同じ柄のカバーを2枚使えば、並べたときに違和感がありません。ベッドメイキングのときに少し重ねると、1枚に見えます。
温度の好みが違う場合の調整は掛け布団が暑い寒いを繰り返す人へも参考にしてください。
マットレスの硬さが合わないとき
ここが一番難しい部分です。マットレスは1枚なので、単純に分けられません。
方法1:シングル2台を並べる
最も確実です。それぞれが好きな硬さを選べて、振動も伝わりません。すき間が気になる場合、専用のすき間パッドがあります。
方法2:片方にだけトッパーを敷く
マットレスは共有したまま、硬いと感じる側だけトッパーを1枚足します。3,000〜1万円程度で試せます。硬さの確認方法はマットレスが硬すぎるサインにまとめました。
方法3:中間の硬さを選ぶ
買い替えるなら、二人の好みの中間を選びます。ただし、どちらにとっても最適ではないので、次善の策です。
方法4:左右で硬さが違うマットレスを選ぶ
製品として存在します。選択肢は多くありませんが、検討する価値はあります。
まずは枕を別にするところから。費用が小さく、効果が分かりやすいところです。
振動といびきへの対策
振動が伝わる
片方が寝返りを打つと、もう片方が目を覚ます。これはマットレスの構造によります。
- ポケットコイル:振動が伝わりにくい
- ボンネルコイル:伝わりやすい
- 高反発ウレタン:製品による
- シングル2台に分ける:完全に解決する
買い替えるなら、ポケットコイルか2台に分けるかが現実的です。
いびきが気になる
- 耳栓を使う(完全に遮断しないタイプのほうが安心です)
- ホワイトノイズを流す
- いびきをかく側の枕の高さを見直す(高すぎると気道が狭くなります)
- 横向きで寝てもらう(抱き枕を使うと保ちやすいです)
大きないびきや、呼吸が止まっていると感じる場合は、医療機関で相談してください。 睡眠時無呼吸などの可能性もあります。
寝室を分けるという選択
最終手段のように思われがちですが、睡眠の質という点では合理的な選択です。
- 生活時間が大きく違う(夜勤、早朝出勤)
- どちらかが睡眠に強い悩みを抱えている
- いびきや歯ぎしりが改善しない
一緒に寝ることが目的ではなく、二人とも休めることが目的だと考えると、選びやすくなります。毎日ではなく、平日だけ分ける、という方法もあります。
試す順番
- 枕を別々にする(それぞれ3,000〜8,000円)
- 掛け布団を2枚にする(シングル2枚)
- 片方にトッパーを足す(3,000〜1万円)
- マットレスの買い替え、またはシングル2台への変更を検討する
費用の小さい順です。 枕を分けるだけで、かなりの部分が解決することもあります。
よくある質問
Q. ダブルベッドにシングル布団2枚は狭くありませんか A. ダブル(140cm)にシングル(150cm幅)を2枚だと、横に垂れる部分が多くなります。クイーン以上のサイズか、セミシングルの掛け布団を検討してください。
Q. マットレスを2台並べるとすき間が気になります A. すき間を埋めるパッドや、2台をまとめるバンドが市販されています。その上にベッドパッドを1枚敷くと、段差も目立ちにくくなります。
Q. 相手が寝具にこだわりがなく、話が進みません A. 「自分が眠れていないから変えたい」という伝え方のほうが進みやすいです。まず自分の枕だけ変えて、その効果を見せるところから始めるのも一つです。
まとめ
夫婦で寝具を揃える必要はありません。合うものは人によって違います。
- 枕は必ず別に。必要な高さは体格で決まる
- 掛け布団を2枚にすると、取り合いと温度差が解決する
- マットレスは、片方にトッパーを足すか、シングル2台に分ける
- カバーを同じ柄にすれば、見た目は揃う
まずは二人それぞれ、壁の前で首のすき間を測ってみてください。数字が違えば、枕を分ける理由がはっきりします。